酒蔵見学『月桂冠』月桂冠大倉記念館/京都市伏見区
名酒のまち伏見探訪記
古い歴史を誇る京都・伏見には、安土桃山時代に伏見城が築かれ、大小の船が行き交う港町として繁栄しました。
また、「伏水」(ふしみ)と記されたほど豊かな伏流水に恵まれ、数多くの酒蔵が立ち並ぶ、全国有数の酒処でもあります。
最大手酒蔵メーカーの1つである、月桂冠(併設されている「月桂冠大倉記念館」)を訪れました。※一般見学と予約制の酒蔵ツアーがありますが、今回は予約不要の一般見学です
月桂冠大倉記念館(近代化産業遺産)
住所)京都市伏見区南浜町247
最寄り駅)京阪本線「中書島」駅かあら徒歩5分・「伏見桃山」駅から徒歩10分
近鉄京都線「桃山御陵前」駅から徒歩10分
TEL.)075-623-2056
- 予約:一般見学は不要
※予約制の酒蔵ツアーもあり(3,000円) - 人数:1グループ12名まで
- 入館料:20歳以上600円(3種類のきき酒と、お猪口つき)
- 見学可能日:お盆・年末年始の期間を除き、基本的に年中無休(臨時休館あり)
月桂冠の歴史と、酒造りを学ぶ
月桂冠の挑戦と想像の歴史を紹介(南展示室)
1637(寛永14)年創業。月桂冠創業からの挑戦と創造の歴史と現在に続く物語を、貴重な史料の展示ともに紹介しています。
「京都市有形民俗文化財」酒造用具類(北展示室)
木桶、酒樽、櫂など、京都市有形民俗文化財指定の主な酒造用具類を展示。往時の職人たちの手技を偲び、酒造りの伝承文化を感じられる場となっています。
日時限定で菰巻の実演も行っています。
月桂冠内蔵酒造場(近代化産業遺産)
月桂冠大倉記念館の中庭に面した酒蔵。蔵の名称は、本宅に隣接する内蔵形式であることに由来します。昔ながらの手法で酒を造り続けています。
井戸 さかみづ
自然豊かな桃山丘陵の地下奥深くに涵養された伏流水を汲み上げる井戸。伏見の酒を特徴づける、きれいで鉄分が少なく酒造りに適した水を、隣接する酒蔵での醸造に用いています。
きき酒処
季節ごとに用意された10種類の中から3種類のきき酒を楽しめます。※お猪口も頂けます
併設ショップもあり、お土産も購入できます。
入館料600円で、思う存分楽しめました。
さらに界隈には、伏見全町の総氏神である御香宮神社、坂本龍馬が逗留した寺田屋などの史跡が点在、伏見酒が楽しめる飲食店も充実しています。
京の台所 月の蔵人
「京の台所 月の蔵人」は、月桂冠の旧蔵(大正期の精米所)を活用、酒蔵建築の広い空間で和食が楽しめるお食事処です。「月桂冠」との相性は抜群!※写真の”蔵人御前”は1日限定30食です
観光・学び・グルメ、全てを満足できる場所なので、是非訪れてみて下さい。
(2023年5月訪問)