第一章 ー着想ー

2016年 春

わたしは、通っていた和食の薬膳料理教室で、”薬酒”をつくる体験をしました。

「大好きなお酒が、健康によいなんて、最高じゃない!?」

ムクムクと、何かが心に沸き上がるのを感じました。
しかしその日はまだ、これから何が起こるのかは、わからないまま、

「美味しい薬酒ができるといいな、早く飲みたいなあ。」

と、思っていたに過ぎませんでした。

それから間もなく。
そう、あれは渋谷の路上を歩いていた時のこと。

「あの薬酒を、洋のハーブでつくったらどうだろう? しかも、ここはもちろん、日本酒で。」

というアイディアが、急に降りてきたのです。
お洒落でスタイリッシュな瓶と、ラベルのイメージまで、画像が頭に浮かびました。

その日はなんと、日本酒の酒造会社の社長とお逢いする予定で、その会場に向かっている道中でした。

社長にお会いしてすぐ、さっき降りてきたばかりの、ホヤホヤのアイディアをお伝えしました。

「面白いですね!また話を聞かせてください。」

と、おっしゃって下さったのを真に受けたわたし。

以前、ハーブ専門家の友人と、夢物語的に、

「いつか、何か、一緒にできたらいいね。」

と話していたのも、同時に思い出しました。

偶然なのか必然なのか、その友人は、その酒造会社の社長とわたしを繋いでくれた張本人なのです。

麻原酒造、ハーブ専門家の友人、日本酒ソムリエのわたし。

3本の棒が、正三角形に。
ばちっと音を立てて、わたしの脳内で、形作られました。

また、時をおかず、計ったようにその友人に会う機会があり、この話しをしたところ、

「・・カオリさん。すごいよそれ。鳥肌たったわ。」

と、友人。
そしてその場で意気投合。

こうなったら、動くしかありません。

→ 第二章(始動)

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